0年 0月 の投稿一覧

アルピニスト養成アカデミー沢登り第4回ナルミズ沢遡下降

アルピニスト養成アカデミーの沢登り強化合宿、第4回目は、谷川連峰のナルミズ沢にて行われました。


宝川温泉付近の駐車場から歩き出す

ウツボギ沢出合までは林道・登山道の歩きです。歩き出して間もなく雨が降り出しました。そして本降り。。。
合羽を着て、泣きそうになりながら、重荷を担いでただただ進みます。

宝川沿いの登山道はトラロープを持ちながら登り下りする箇所が何か所かあります。雨で濡れていると、ちょっと心配な所です。


宝川渡渉地点

3時間半歩いた末、ようやくウツボギ沢出合に到着しました。ウツボギ沢出合には、ひろーいビバーク場所があります。ここのビバーク地は快適ですが、ポールでなくロープを張ってタープを設営するには、なかなかいい木がありません。今回はここでは泊らず、さらに先へ駒を進めます。この頃には太陽が顔を出してくれました!

エメラルドグリーンの釜、トイ状、どれをとっても申し分のない景色です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

こんな渓相が続きます。寒かったので、泳ぎは最小限にして、へつり・高巻きでクリアしていきました。


魚留の滝

魚留の滝の上にも、ちゃんと岩魚が泳いでいました。

いよいよ1,400m二俣。これを右俣の本流に進路を取って間もなく、右岸に平坦地を見つけました。今夜の露営地に決まりです。増水には堪えられない高さですが、天気予報などチェックして、大丈夫なので、ここで一夜を明かすことに。

雨は降らないとみたので、タープは張らず、そのまま焚火の横でご就寝。しかし薪の少なさには苦労しました。悔しいけれど、予備に持って行ったジェットボイルで白米を炊きました。晩御飯はキーマカレーと、受講生のOさんが頑張って担ぎ上げてくれたビール!!

1,420m右岸にあるビバーク地

夜は満天の星空でした。放射冷却で、結構寒かったです。ポリゴンネスト4×3だけでは、ガクブルでした。

飽きの来ない渓相にご満悦!!

翌朝はなんと、ガスが立ち込めていました。山の上も見えません。またガスガス攻撃ですか~~~

我々は遡行後のやぶ漕ぎ縦走を避ける為、このビバーク地に荷物をデポして、大烏帽子山を往復し、同沢を下降する計画です。


源流部で水を調達する

いよいよナルミズの水が枯れる頃、右手に分かれる踏み跡に導かれ、1,710mのジャンクションピーク&大烏帽子山のコルに到着。視界はほとんど得られませんでした。コンパスと地図で道を読みながら、廃道と化した大烏帽子山への200mを進みます。

そして十数分。ようやく大烏帽子山頂上に到着!!

大烏帽子山頂上にて

大烏帽子山頂上には、小さな頂上標識が置かれていました。これを持って記念撮影、パシャリ。

東京起点120沢の本では、『地獄の下降が待っている』と書かれているから、大烏帽子山に寄る登山者はいないのでしょうね。ジャンクションピーク方面には踏み跡が付いていましたが、大烏帽子山方面は藪でした。

さて、同ルート下降の始まりです。所々ロープでビレイしながら、ビバーク地点まで降りてきました。


昨夜のビバーク地点

ここからナメ滝を慎重に下り、時にクライムダウンを交えながら、ナルミズ沢を下降していきます。


ダウンクライムのトラバース 落ちたら冷水で心臓マヒ?!

こうやって降りている間に、すっかり空は晴れ上がり、暑さが戻ってきました。山頂からの風景も見たかったなあ。

大石沢出合からは登山道に上がりました。グチャグチャ、田んぼのような登山道。沢靴のまま行きました。宝川渡渉地点まで行って、ようやく靴に履き替えました。

あとは速足にて車を目指します。帰りは早いな~~!!

ということで、2017年夏季コースの沢登り4連発合宿は修了しました。来年もみんなで美しい沢を登りましょう!!

私は9月から10月までヒマラヤに行く予定です。その間はアカデミーはお休みさせて頂いております。帰国後は小川山や瑞牆にてショートルート・マルチピッチの研修予定です。

そして、いよいよお待ちかね、冬期コースが12月より始まります。雪上訓練・ビバーク訓練・埋没者救助訓練などを交えながら、美しい雪山をみんなで登る予定です!!

アルピニスト養成アカデミー 沢登り 大常木谷

8月13日~14日で、奥秩父、深山幽谷の美渓、大常木谷へ行ってきました。
この沢は泳ぎがあるので、真夏の暑い日がベストです。しかしあいにくの小雨模様のなか入渓。

受講生は今回2名です。一名は沢登り3回目、もう一名は沢登り2回目です。一度奥秩父のビッグな沢を味わって頂きたく、頑張って登ってもらいました。

一之瀬川は増水気味。大常木出合まではゆるりと歩いておよそ20~30分です。

大常木に入った途端に、水の澄んでいるのがわかります。なんて美しい沢なんでしょう。

高巻き、直登を度々繰り返し、この日は1,010mあたりの川原でビバーク。

タープで雨を凌ぎ、火を一晩中絶やさず焚いていました。

2日目は6時半発で、この寒い早朝からいきなり山女魚淵の泳ぎ!!恐ろしい寒さです。心臓マヒをおこしそうな冷たさでした。最初に山田がロープを引きずって泳いでいきますが、激流に門前払いを食らって、押し返されてしまいました(笑)

気合を入れ直し、テイク2。今度は水流をよく読んで、何とか淵を泳ぎ切る。しかし潜っていたところから滝への所で、水で重くなったザックが持ち上がりません。気合い!!担ごうとすると足が滑りそうになる。足重視で行くと、ザックが流されそうになる。こんなせめぎあいを続けたのち、なんとか滝を越えました。

山女魚淵の激流に逆らう

後続の受講生さん用に、ロープを固定します。そして一人ずつチャレンジ。なかなか皆さんお上手です!しかし水は冷たい。山女魚淵から早川淵までのゴルジュ帯を越えたころには、全員寒さで震えていました。

それから少しずつ緩やかになる渓相をみながら、高度を上げていきました。

ようやく着いた会所小屋跡。ほっと一息です。本日はここまでで切り上げて、踏み跡を辿って、まあ長いような短いような下降の後、駐車スペースまで戻りました。一之瀬川へピンポイントで出る路を取って歩きましたが、結構ワイルドで脆いので、あまりお勧めできません。

魚影を探しながら歩きましたが、イワナらしき影は全然見当たりませんでした。O森氏持参の釣り具は今回は出番がありませんでした。

次回は谷川連峰のナルミズ沢合宿です。エメラルドグリーンの美渓に酔いしれましょう!

 

アルピニスト養成アカデミー 沢登りデビュー戦!!@水根沢

アルピニスト養成アカデミーの夏は、沢登り!!

沢はクライミングと直結はしないかもしれませんが、体力が付くし、自然の音に耳を澄まし、雄大さや厳しさを感じ取る力を養える、非常に貴重な体験です。
残置支点は錆びて、残置スリングはいつきれるか分からない。そこで自分自身でプロテクションを設置し、または自然の支点(灌木や岩角など)を利用する技術を、必要に迫られて使うので、私は沢登りが冬の岩壁に通ずるものを持っていると感じています。

さて、沢登りの第一回目は奥多摩の水根沢でした。水根沢は奥多摩湖のそば、水根沢バス停のある所からアプローチします。遡行時間は短いですが、水量は多く、所々背の立たない深淵を泳ぐことになります。
沢登りのガイドブックをみると、初心者向けになっていますが、決して初心者同士ではいかないようにしてください。必ず信頼できる経験者の方や、ガイドと行くようにしてください。


入渓点で遡行準備をする受講生のみなさん

この日は朝はざあざあぶりの雨でしたが、奥多摩に近づくころには雨は小降りとなり、空も幾分明るくなってきました。今回の受講生さんは、一人は沢登り2回目、もう一人は沢登り初めてです。準備をして、いざ沢に入ると、「おぉぉ~冷たい!!」と言いながらも表情は今日の山行への思いで輝いています。
ばらく普通の川原を歩いて行くと、滝やゴルジュ(峡谷)地帯に入りました。


日ごろ鍛えているクライミング技術で、安定して登る受講生さん

傾斜が緩く、手掛かりもしっかりしている滝は、ロープを付けないで登ります。その後核心部に入りますが、そこからは私がロープで確保しながら登って頂きました。(なので後半は写真がありませんm(__)m)

 

背の立たない滝つぼを泳いで突破し、滝を登る

しばらく登っていくと、大所帯のグループの方々にお会いしました。稜朋会の皆さんで、16人で来られたそうです。賑やかで楽しそうに登られていました。山岳会が賑わっているのは、とても嬉しい事です。集まる所には集まっているのですね! これだけ多くの方がバリエーションルートを志していることは、とても喜ばしい事です。

私たちは稜朋会のみなさんより少し下流で、この日の遡行を終え、踏み跡を辿って林道を下山しました。気合の入った受講生の皆さんには少し物足りないかな、鍛えたりないかな、とも思いましたが、再び雨だったので、この日は大人しく温泉に向かう事にしました。

沢登りをしていて、トポ(ガイドブック)と地形図を見ながら、迷わず安全に登りきることができるようになれば、一定レベルに達していると言っていいですが、さらに踏み込んでトポを見ないで地形図と現場判断で、滝を直登するのか、高巻くのか、そして高巻いたなら、どこから沢に戻るのかを判断できるようになれば、なかなかのレベルに達している証だと思います。そこにたどり着くには、登攀登攀の日々を重ねなければなりません。決して怪我をせずに練習をしながら。

次回のアカデミー沢合宿は、奥秩父の原始林に流れる美しい沢、大常木谷です。たくさん深淵を味わって頂きます!!