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2020年10月9日 立山龍王岳東尾根 ガイドレポート

2020年10月7日~9日まで、立山に入山していました。

入山日は青空が見えていましたが、室堂山荘にチェックイン後、天気は次第に悪くなっていきました。

翌8日は朝からずーっと雨。寝ても起きても雨。

そして夕方になってようやくこの景色です!↓

SCW天気予報で確認したところ、9日は間違いなく天気がよくなりそう。

そして9日の朝。天気は高曇りで風は微風。ようやく機会が訪れました。

7時に室堂山荘を出発し、一の越へ向かいます。

一の越から東一の越へ向かう登山道を下りました。

そこから見えたのは龍王岳東尾根の全貌。

登山道途中の標高2,640m付近にて、東尾根末端へ向かうはっきりした踏み跡へ入ります。そこからカール底へ降りていきます。

一番平らな池のほとりで登攀装備を身に着けました。足回りはお客様も私もアプローチシューズ。

準備ができたらまずは尾根末端のガレ場を上がっていきます。

岩壁基部まできたらロープを結びあい、登攀開始です。この時の時刻8:50。

3峰付近を登攀中

ルート中に困難な場所はほとんどなく易しいルートですが、高度感や北アルプスの懐でクライミングしている感じがとても気持ち良いです。

ルート中の核心部

核心部には4通りほど登り方がありますが、私たちは写真のクラックのある壁を左から迂回するルートをとりました。(脆いので要注意)

そして主峰の下を、湧き上がる高揚感とともに登り、取付きよりおよそ2時間で頂上に立ちました。

登攀途中に振り替えると、大きくて綺麗な滝雲がかかっていました。

まだ時間にゆとりがあったので、浄土山を経由して室堂山荘へ戻りました。

暑くもなく寒くもなく、ちょうどよい天気の中で登攀ができ、とても素敵な日になりました。

 

★使用ギアとアドバイス
●今回使用のギア シングルロープ1本 8.6㎜×50m

 

●アドバイス
岩角を積極的に使用できる環境のため、今回のガイド登山ではカラビナもスリングもカムも使用しませんでした。
岩角ビレイを使わずに登るなら、下記のような装備があると助かります。
・ロープ40~50m
・スリング 120㎝×2、180㎝×2
・カム #0.5~3
手足を使ってクライミングをしますが、クライミングシューズは必ずしも必要ではありません。グリップ力に優れたアプローチシューズがあれば、それだけで登り切ることも可能です。念のためハーネスにクライミングシューズをぶら下げておくとよいかもしれません。

・コンティニュアスで登っている記録をよく見ますが、コンティニュアスで登る場合は、必ず強固な中間支点をセットするよう心掛けることが大切です。中間支点なしでロープをつけていると、万が一1人が落ちれば、つられてパートナーまで道連れになってしまいます。

浮石が割と至る所にあるので、後続の人に落とさないようにご注意を。
・簡単なルートですが、高度2,800m直下を登る本チャンルートです。気象をよく鑑みて登る必要があります。

 

2020年 谷川岳 一ノ倉沢テールリッジのルート整備

2020年10月3~4日にかけて、所属のAGS-J(日本アルパインガイド協会)のメンバーで、一ノ倉沢の出合からテールリッジにかけてのルート整備を行いました。

今回の整備で、出合からのアプローチは沢通しに行けるようになりました。

出だし。

水量がとても少なかったです。

そして色んなボルダーを発見。名付けて「一ノ倉ボルダーエリア」

これは従来の道➡従来の道をいかず、ヒョングリの滝を登れるようフィックスロープをセットしました。
本日の一ノ倉沢上部。もやもやしている。

チョックストーンの箇所 ここの足場はものすごくヌルヌルして滑るのでご注意!!

大きなスラブ滝にもロープセット。

テールリッジにもある限りのロープを投入してフィックス。

中央稜も途中まで登りました。

3ピッチ終了点まで登り、そのビレイポイントを、新しいハンガーボルトにて工作。

ご協力いただいた皆様、ありがとうございました!

 

※この度フィックスロープを新規設置しました。しかしこれらは安全を100%保証するものではありません。落石などでボルトやロープ、スリングが破損してしまうこともあり得ます。心配なときは迷わずご自身のロープで確保しあって通過してください。よろしくお願いします。