東大スキー山岳部のコーチになる

一度は部員ゼロ、廃部の危機に追い込まれた東大スキー山岳部。

OB会の方々や、ガイドの森鐡哉氏により再生され、今では現役部員約15名を数える。

一旦技術の継承が断たれてしまった為、彼らの持つ技術は10数年前の物でストップしていた。

 

だがしかし、現役部員と接してみると、やる気元気イワキ!ではなく、やる気と元気と好奇心に満ちた、目の輝く青年たちであった。

この日は多摩川徒渉訓練。兼顔合わせ。

午前中は台風の影響による増水が収まってなかったので、本チャンやマルチピッチを想定した、技術の練習にあてた。

 

この青年たちが、遠からずヨーロッパや南米、アラスカ、そしてヒマラヤに飛び立って行くことを想像しながら、指導にあたる。

 

まずは、『生と死の分岐点』初版と改訂版を両方を必ず読むよう伝える。

 

装備の基礎知識から、最新の支点構築、懸垂下降方法、引き上げシステムなどを練習する。

 

そして午後は川に入って徒渉訓練。

 

みんな痩せていて体重が軽い為、流れに逆らうのが大変そうだ。

 

この徒渉訓練だが、何故ゆえにこの真夏の最中に? と不思議な思いで家を出たのだが、学生から北鎌尾根を高瀬ダムから入って登る為だと聞いて、まあ頷けた。

 

徒渉訓練するならその分沢登りに行こうよ、とも思ったが、学生の自主的な発案を、ここは尊重したいと考えた。

私は山形の遠藤氏、成毛氏から岩登りの手ほどきを受け、実践第一主義のもとで育った。それとは東大生の訓練は角度が異なるが、彼らの頭の中には、徒渉に対する不安があったのだろう。

 

こうして不安材料をこまめに克服して行くアプローチも、私は好きだ。

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寒いとか、冷たいとか、はしゃぎながらも、彼らは自ら文献で得たであろう知識を、練習して、克服していった。

 

そのマメで前向きな彼らの姿勢に共感するものがあった。

 

彼らと夢ある山を一緒に登りたい!そう強く感じた。

 

こうして1日はあっと言う間に過ぎていった。

私も最新技術のアンテナを張り巡らせ、彼らにいつでも提供出来るように、勉強の毎日を過ごしたいと思うのだった!

 

 

 

 

 

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