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阿弥陀岳北西稜 左バリエーション アルピニスト養成アカデミー

2019年2月24日(日)
八ヶ岳、阿弥陀岳北西稜の左バリエーションを登攀してきました。

3:40に行者小屋を出発

暗いうちに行者小屋を出発し、12分歩いたところで北西稜への分岐に到着。はっきりしたトレースに導かれて、迷う事もなく北西稜に取り付く。
約1時間で樹林帯を抜け出て、ナイフリッジの手前に着きました。まだ暗すぎるので、ここで大休憩。

無風快晴の空です。その内東の空が明るくなり、北西稜が見えてきました。

ロープを結びあって、6時に出発です。

コンティニュアスで足元慎重に進んでいきます。

ほどなくして、岩壁のたもとに到着。立派なステンレスハンガーと、ロープスリングが取り付けてあります。ここから正規ルートは岩壁の右をトラバースしていくのですが、我々は左へのルートを採りました。

50mほど左上にトラバースし、硬い雪壁から垂直の草付き、スカスカ雪の壁、そして積み木状脆い岩を右へトラバース。

そして数メートルの岩の核心部に突入。雪は少なく、岩に張り付いた硬い雪にアックスを刺し、その後手袋でチョックストーンを掴んで体を上げます。なかなかに面白いピッチです。

そして岩稜に乗りあがった所が、正規ルートとの合流点。
そこから1ピッチ10mを登り、ボルトでビレイ。高度感があり、とても気持ちの良い所です。

あとは100mほどの雪壁を、再びコンティニュアスで登り、摩利支天峰に到達。

少しのアップダウンを乗り越えて、8時15分頃に阿弥陀岳に登頂です。相変わらず穏やかな天気。

あとは40分で中岳沢をくだり、9時過ぎには行者小屋テント場に戻り、ティータイムです。とても爽快な朝でした。

今シーズン、アルピニスト養成アカデミーではラッセルを全くしていません。雪が少ないですね。

翌週は谷川岳の予定です。雪がたくさんあることを期待します!

 

モンベルアウトドアチャレンジ 『登山に役立つ岩登り』広沢寺

1月22日は広沢寺弁天岩にて、モンベルアウトドアチャレンジ(MOC)の講師を担当しました。
テーマは『登山に役立つ岩登り』です。各自が普段履いている登山靴で、通常の登山道よりも難しい所を登り下りしてみて、靴への信頼性を高めるとともに、岩場で落ち着いて行動できるようにトレーニングするのが狙いです。

この日は受講者は2名だったためかなりの本数を登って頂く事ができました。トップロープにしたうえで、登りに慣れて来た所でクライムダウン:岩を手と足を使っておりること、にもチャレンジ。
傾斜があり、大きく迫力のある岩壁も、よくよく観察すると、手掛かり・足掛かりがしっかりとあります。これらをよく見て、登り下り。

腕が張ってきたところで、固定ロープの通過方法や、キャンプや山で役立つロープ・スリングの使い方をレクチャーしました。

そして最後にダメ押しのクライム&ダウン。お一人当たり7本ぐらい登り下りをして頂きました。大変お疲れ様でした。

アルピニスト養成アカデミー 赤岳天狗尾根敗退行

2019年1月19日~20日
アルピニスト養成アカデミー一行は、前年度に悪天により敗退した、赤岳天狗尾根のリベンジを果たすべく、北杜市の美し森展望台駐車場に集合しました。
テントは持っていますが、今回は小屋が空いていたら、出合小屋に泊まる予定で出発です。

 

美し森展望台駐車場から出合小屋までの道のりは、2018年の台風の影響なのか、かなり色んな所で土砂が流され、歩きにくくなっています。それでも地元の山岳会の方のおかげか、道路の修復がなされています。

雪が全然ありません。
これがかえって歩きにくいのです。
ゆっくり歩いて3時間ほどで、出合小屋に到着です。
小屋には誰もいませんでした。

ストーブで日本酒熱燗!!

早速ストーブに焚き木をくべて、暖を取ります。
この日は半日ストーブと語り合いをして、午後6時過ぎには就寝。

翌朝2時に起きました。風が割と強くなっていました。
3時半に出合小屋を出発。
雪が少ないので、ワカンは持って行かず最初からアイゼン装着です。

核心部に日の出の頃に到着するよう目論んで登って行きました。

夜間アプローチ中

午前6時半ころに、林間から岩稜帯にでました。その途端猛烈な南西風が襲ってきました。いやーこれはたまらん。雪も降っていて視界はほとんど利きません。風だけならまだしも吹雪はなかなか顔が痛いです。

昨年はここでおなじような横殴りの吹雪に回れ右をしました。今年はどうしようか…と考えながら、もう少し岩稜帯をトラバースしていきました。

いよいよⅢ級の岩場が出てきたところで一休み。雪の嵐はいよいよひどくなり、色々考えあぐねましたが(30秒ほど)撤退することにしました。ここで最新の気象情報を入手したところ、赤岳の頂上付近では秒速30mほどの風が吹いているとの事。この場所でさえまずい状況なのに、竜頭峰からツルネまで主稜線を歩かねばならいことを考えると、撤退しか考えられませんでした。

撤退開始

みんな悔しがっていましたが、無事に帰ってこそ次の山があります。下りは樹林帯にはいったらかなり風雪がおだやかになり、歩きやすくなりました。

ほどなくして小屋に戻りました。デポしておいた荷物を回収し、駐車場へ向けて重荷を背負って帰りました。
この頃には山の下部でも雪が降っており、前日の足跡は消えかかっていました。ようやく八ヶ岳にも冬がきたようです。

3月の平日講習会スケジュールのお知らせ

2019年3月に実施する各講習会のスケジュール概要をお知らせします。

 

★3月12日(火) フリークライミング初心者講習会
場所:湯河原幕岩
受講料:¥14,000
定員:4名(あと2名)
※湯河原幕岩は、冬でも暖かい場所です。日によってはTシャツがちょうどよい時もあるくらいです。
ルートは5.6~5.10aぐらいの、易しいルートを登ります。岩登り初めての方でも安心してご参加頂けます。

 

★3月19日(火) マルチピッチクリニック
場所:厚木広沢寺弁天岩
受講料:¥22,000
定員:2名
※広沢寺弁天岩は傾斜がゆるく、簡単なルートが何本かあります。ここで2~3ピッチのルートを登りながら、マルチピッチの一連の流れをレクチャーします。安全かつ的確なビレイポイントの構築や、効率的で安全な懸垂下降の方法を学びましょう。

 

★3月26日(火) フリークライミング初心者講習会
場所:青梅カーネルロック
受講料:¥14,000
定員:4名(あと2名)
※青梅日向和田駅そばのヵーネルロックは、石灰岩でできた岩場です。ここで3次元ムーブというものを体感してみましょう。かならずやフリークライミングがより面白くなること間違え無し!!

 

アルピニスト養成アカデミー  群馬県アイスクライミング合宿

1月成人の日連休は、群馬でアイスクライミング武者修行合宿でした。

アイス有りミックス有り、ドライ有りの飽きさせない壁で、受講生さんがたは2日間で合計9本登りました。9本もよく登ったなと感心してます。

アイスクライミング二回目の方、今回ぎ生まれて初めての方、などなど。2日目の後半にもなれば、手足の動きもかなり洗練されてきました。

アックスは肩ではなく、手首のスナップで効かせる!まさにそれを習得できたと思います。

また、肩~肘~手首~アックスの先、このラインの軸がずれると、アックスを打った時に氷に弾かれてしまいます。全て一直線で振りかざします。

そしてできるだけ一撃で氷に刺す!!これが省エネクライミングのコツです。3回、4回とアックスを打ち直していると、どんどん疲労してきてしまいます。

Oさんは氷だけでは物足らず、ミックスルートにトライ。オンサイトで完登!!素晴らしいです。

アイスギアは研いだり錆止めしたり、面倒で手のかかる子ですが、やり出すと面白いスポーツなんですよね。

次週は赤岳天狗尾根。久しぶりのヒットエンドラン登山が待っています!

2月の講習会スケジュールのお知らせ(2/17改訂)

クライミング初心者講習会@湯河原幕岩

☆ロッククライミングが初めての方や、1~2回程度の経験がある方が対象です。
ロッククライミング(フリークライミング)と聞くと『腕力』が必要と思われがちですが、
それは中上級レベルの話です。入門や体験をご希望の方には、腕力をできるだけ使わずに、
フットワークで登れるルートを使用して、楽しくレッスンを実施します。

・期日:2月26日(火) 
・場所:湯河原幕岩(湯河原町幕山公園)
・受講料:¥14,000
・定員:4名
・タイムテーブル
  9:30 湯河原駅集合
  10:00 講習開始
  15:00 講習修了
  16:00 湯河原駅解散
・専用のシューズなど、道具レンタルが可能です。

★お問い合わせいただいた方には、詳細資料をお送りします。

 

アルピニスト養成アカデミー・アイゼントレ in 越沢バットレス

2018年11月28日(水)
越沢バットレスにてアイゼントレーニングを行いました。
今日の参加者は、アイゼンでの岩登りが人生初のMJさん。
右ルートの1ピッチ目から、天狗の肩とは反対方向にある、懸垂下降支点に向けてルート取りをし、そこにトップロープをセットして練習をしました。

アイゼンを履かずにブーツのみでチャレンジ

まずは東屋にて装備チェック。ブーツの紐の締め具合は、通常の山歩きよりかなりきつめにすることが大切です。紐を締めたつもりでも、岩壁につま先立ちになると、かかとが浮いてしまうことがあります。それを防ぐためには、足首から下の紐をかなりタイトに締めておく必要があります。

まずはアイゼンなしで、ブーツのみで登ってみます。これはこれでソールが結構滑るので、慣れないと怖いものです。ふだんクライミングシューズでスイスイ行けるはずの所も、一歩一歩がかなり慎重!

2本目からはアイゼンをつけてクライミング

2本目はいよいよアイゼンを装着してのクライミングです。
アイゼンがクライミング中に外れると、とても怖い思いをします。なので踵のバインディングを固めに設定します。目安としては、両手で「バチン!!」という音とともに締まるぐらいです。

アイゼンでのクライミングのポイントは、、、
・かかとを上げ過ぎず、出来るだけ足裏を水平に保つ
・怖さで膝が岩壁にむかって曲がりやすいが、これを我慢して前爪でしっかりと立つ
・前爪2本のアイゼンの場合、親指側の爪を積極的に利用する。そしてもう一方の前爪が岩に触れると、安定していた親指側の爪が岩から外れてしまいます。なので足を岩に置いたら、足はできるだけ動かさないようにする
・おだんごぐらいの岩のコブ状のところは前の爪4本を利用し、コブを包み込むように足を置く

 

MJさん、ヒャー!と言いながらもノーテンションで完登!!素晴らしいです。

お昼ごはんを済ませてから、第3登目。岩壁に日が差してきて、一枚脱ぎたくなる暑さになりました。でもビレイ場所は井戸の底(笑)。

かなり慣れてきて、極小スタンスにも立てるようになってきた

ラスト4本目はできるだけ難しい場所を選んでチャレンジです。だいぶ体が疲れてきたようで、1テンション。でも上まで登り切りました。

最後は東屋にてレスキュー用のロープ担架を作成する練習をして、本日の研修を修了!!

レスキュー用ロープ担架(半身用)

とてもとてもMJさん頑張りました!恐らく筋肉痛必至です。次回の予定は12月12日です。再び越沢バットレスにて、今度はマルチピッチに出陣です。

 

※越沢バットレスへ行く車道は現在工事中です。工事現場の途中に車を止めると、工事用車両が往来できなくなってしまいます。鳩ノ巣駅駐車場に車を止めるなりして、ありがたい40分のアプローチトレーニングを楽しみましょう!!

アルピニスト養成アカデミー 冬季コース受講生募集!!

アルピニスト養成アカデミーでは、11月よりはじまる、冬季コースの受講者を1名募集します。
都県の山岳連盟の講習を修了したかたや、ガイド講習会を受講したことのある方、または一人で練習してきたけど、新しくて安全・正しい技術を身につけたいとお考えの方へのアナウンスです。

☆募集要項
・定員 1名
・対象者 20~55歳くらいまでの男女

・必要経験(下記のうちいずれかのご経験をお持ちの方)
・夏山テント泊経験・クライミング経験・冬山経験

・費用 入会金¥100,000
受講料 月額¥70,000
・期間 2018年11月~2019年4月まで
・要件 山岳保険に加入のこと
・基本活動曜日 土日祝

アルピニスト養成アカデミーの特設ページはここをクリックしてください。

★アルピニスト養成アカデミーでは、チームワークでの登山に重きを置いています。お互いに補い合い知恵を出し合って、大切な仲間と一緒に登頂することが優先されます。この主旨に共鳴して頂ける方を募集します。

活動内容
雪山一般ルート・バリエーションルート・アルパインクライミング・アイスクライミング・縦走・フリークライミング・雪上訓練・レスキュー訓練

アカデミー受講者特典:
山用品を割安で購入することができます。

アルピニスト養成アカデミー 御岳池田フェイス研修

長ーい雨季と台風が去り、ようやくクライミングシーズンが到来した。
アカデミーチームが愛する池田フェイス。
先々週に来た時はビショビショだったが、10月17日・18日は95%乾いていた!
MJさんは果てしなく続くと思われた、ビタースウィート5.9をついに完登!!それもこの日の1便目にて!
講師山田は感動した!!
終了点にてガッツポーズを決めるMJさん

MJさんは入校3か月。クライミング歴も3か月。履歴は短いが、モチベーションが高く、ジム通いもしっかりこなす頑張り屋さん。ここへきて頭角を現してきた。

そして続いて、ファーストフィンガー5.10a/bにトライ。上部の核心部で打ちのめされるも、3便トライして、なにかを掴めたようだ。
ムーブを探るMJさん

核心部に突入!!

ファーストフィンガーを3便登り終えたMJさんの前腕はパンパンであったようだ。おそらく本日のお仕事は苦行になっていることだろう!

そして18日。

Cさんのマンツーマンレッスン@池田フェイス。

Cさん、初夏に天王岩のクラックジョイを登った時は、悶えて悶えてトップアウトすらできなかった。がしかし!
練習の甲斐あって、1便目からビタースウィート5.9を一撃。続いてファーストフィンガー5.10a/bにトライ。1便目でムーブを大体解決し、2便目にて完登!!素晴らしすぎる!!講師をやっててよかったと心底思った。

そしてさらに東風ふかば5.10b/cにターゲットを移す。
最初のハングはお茶の子さいさい。そして上部3分の1にある核心部フェイスへ突入!!
1便目、ムーブができない!!(泣)そして2便目。なんと核心部のムーブを解決!!

しかし、終了点直下のキーホールドがビショビショヌルヌル。。。

なんとかテンションを交え、終了点へ到着。

多分ホールドが乾いている時に、更なるトレーニングを積んでくれば、Cさんはすぐに登れるだろう。

MJさんもCさんも強くなっている。昨日今日は私にとっても最高の日であった。風邪ひいたけど、寒すぎて。。。(笑)

 

アルピニスト養成アカデミー平日コース 男山ダイレクト

2018年7月26日
川上村の隠れた名ルート、『男山ダイレクトルート』に行ってきました。
アプローチは、その名も『男橋』を渡って左手に。
そして路肩が広くなったところに、迷惑にならないよう気を付けて車を停車。
そこから登山道をしばらく歩いて行きます。草ぼうぼうになっていました。
右に曲がるヘアピンカーブの外側に、踏み跡らしきものを見つければOK!
しばらく左へトラバースしていくと、古くて太いワイヤーロープがあります。

それ沿いに上がって行き、ワイヤーロープが途切れたら、さらに左へ100mほどトラバース。
目の前に岩の壁が見えてきたら、取り付き間近です。

☆第一岩峰

残置ピンは少ないですが、さほど難しい所はありません。それにしても後ろも横も絶景かな絶景かな!
岩が少々脆いので、それには気を付けねばなりません。

第一岩峰約30m 立木でビレイ。

そこから易しい樹林を20mほど登っていきます。
すると第二岩峰です。

第二岩峰出口

第二岩峰出口は石の積み木状なので、石を落とさぬよう注意が必要です。

第二岩峰35m、立木でビレイ。

いよいよ最後の壁、第三岩峰です。

グレードはここが一番高いですが、持ちやすいホールドばかりなので、そんなにシビアではありません。第三岩峰の出口

第三岩峰を抜けたら、あとは爽快軽快なロックリッジを、山頂まで登っていきます。ここはコンティニュアスで登って行きました。

第三岩峰 20m、細目の立木でビレイ。

山頂には標識『男山』!! まさに男なら、登っておかねばならないルートです。

帰りは登山道を降りられるので、早い早い!!

お昼には車に戻って、帰京するのでした。

最後のリッジでパシャリ