5月12日(金)は、神奈川県伊勢原市の岩場、広沢寺弁天岩にて、モンベルの講習会でした。
今回のテーマは、登山靴で岩場を登ると言うオモシロテーマです!
岩の多い山を目指している方が多く、登る姿は真剣そのものです!
教える講師陣も本気の指導に熱が入ります!

最初は難しそうに見えた岩壁も、よくよく観察すると手がかり足がかりが意外に多くあります。そこに慎重に足を置き、登って行きます。
トップロープと言うもっとも安全確保性が高い方法で登る練習をします。1本目は登りきったところで、ロープにぶら下がって降下します。
次は登ったルートを自分の手足で降りて来ます。下りは登りよりも難しいものです。実際の山でもそうですよね。下りの岩場は緊張をしいらます。講師から、下の足場の探し方のレクチャーがあり、受講生のみなさんが実践して行きます。1本目より2本目、そして3本目になるとどんどんみなさんの上達が目に見えてきました。

4本ほど登り降りした後は、フィックスロープを使用した、安全なトラバース方法の実践です。黒部下の廊下などへ行けるよう想定しての練習でした。
3時過ぎに終わった時は、さぞみなさん筋肉痛が始まっていた事でしょう。それにしてもみなさんとてもヤル気が強かったです。源次郎尾根や北鎌尾根を控えている方もいらっしゃって、良い練習になったのではないでしょうか。
☆山の靴について…
登山用品店では、槍穂高へ行くと言うと、ソールの固い靴を勧められる事が多々見受けられます。しかし、岩場の多い山を歩くのに、ソールの固い靴で登るのは、時代遅れになっちゃいました。
何故なら岩場に強い、アプローチシューズと言うものがあるからです。もちろん足首を守るためのミドルカットモデルも販売されています。ソールは登山靴に比べてかなり柔らかいです。そしてメインの特徴は、ソールの摩擦力が半端じゃなく良いと言うことです。濡れた岩場でも、しっかりとグリップしてくれます。
軽いタイプの他に、ゴアテックス仕様の物も多く出されています。ゴアテックス仕様の物は1泊〜2泊ぐらいの岩稜歩きに適しています。
ゴアテックス仕様でないものは、ロッククライミングのまさにアプローチや、晴れの日の日帰り登山に効力を発揮します。
もう固いソールのゴツい登山靴で槍穂高・剣を歩く時代は終わっています。信じられない貴方も、一度アプローチシューズの素晴らしさを体感すれば、靴箱から何足かの登山靴がお払い箱になることでしょう(笑)
ちなみに私が愛用しているのは、スカルパのテックアセント(ミドルカット・ゴアテックス仕様)と、モンベルのクラッグホッパー(ローカット・ゴアテックス不使用)です。グリップ力に関して言えば、モンベルの圧勝ですが、テックアセントも、泊まりの山では効力を発揮してくれています。その他のおススメとしては、スポルティバのボルダーX、TX4、アディダスのテレックススコープGTX辺りです。
あいにくスカルパテックアセントは販売終了になってしまいました。またスカルパ社から、素晴らしいミドルカットのアプローチシューズが発売されるのを待っています!