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2021年7月4日
【コラム】中高年登山者(60~70代)に最適な歩行速度

2021年5月27日
各種講習会・ガイドスケジュール 2021年7月~9月 [6月29日改訂]

2021年1月23日
2,000m以上の雪山 基本装備 日帰り・小屋泊まり [ウェア編]  

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【コラム】中高年登山者(60~70代)に最適な歩行速度

速ければよいというものではない

中高年登山者のみなさんは、いつもどのぐらいの速度で歩いていますか?
歩くのが速すぎて、途中で苦しくなったり、息切れしたりしていませんか?

または遅すぎて時間通りに目的地に着かないなんていうことはありませんか?

中高年登山者の方の歩く速度を見ていて、一番よく目にするのは前半戦に頑張りすぎて、途中で苦しくなり、最後は10歩進んでは休んでを繰り返し、大幅に目標時間をオーバーして目的地にたどり着くというケースです。

今日は中高年登山者がどんなペースで歩けばよいかを説明していきます。

出だしの30分は「ゆっくり過ぎる」ペースで

特に男性登山者は、出だしから飛ばす傾向が伺えます。朝、スタートから1時間、そして特に30分は遅すぎるぐらいゆっくり歩き始めましょう。

「このペースでは着かないのではないかな?」ぐらいのペースがちょうどよいのです。【亀の歩行】です。

この30分で体を目覚めさせます。朝はまだ筋肉も温まっていないし、体のあちらこちらが眠っています。これを急激に目覚めさせてしまうと、長い一日の行動がうまくいきません。慎重すぎるぐらいたくさんの時間を、ウォーミングアップに費やしてあげる必要があります。

おおよその目安は時速2~2.5㎞ぐらい、それはどんな速度かというと、まったく呼吸が苦しくならないペースです。

速く歩きたくなるのを我慢して、このペースで歩き続けましょう。

一日をうまく歩きとおせるかは、朝の1時間にかかっているのです。

速度変化で体を揺さぶってみる

スタートから30分経ったら、水分を軽く含んだり、上着を調節するなどしましょう。あまり長くは休まないように。

次の30分間は少しだけ速度を速めてみましょう。そして速すぎかなと思ったら、すぐに速度を落とすこと。

決して焦ってはいけません。

一日は長いのです。朝の一時間に速く歩いても、その後に速度低下してしまうようなら意味がありません。

一日の巡航速度を軽快に、一定に保つための準備が、最初の1時間にやることなのです。

最初の30分に比べて、気持ちスピードを速めてみましょう。まだここもウォーミングアップの段階ですから、決して呼吸が荒くなったりしないように気を付けてください。体が温まるのはOKですが、呼吸は乱れないようにご注意を。

巡航速度に近づけていく

1時間弱歩いたら、最初の休憩をとります。のどが渇いていなくても水分補給をしましょう。一回の休憩では100ml~150mlぐらいを目安に、のどに染み込ませるように、水分を補給します。朝ごはんをあまり食べられなかった人は、ここで少しエネルギー補給をしましょう。

そしてこの頃には、体のウォーミングアップは完了しています。いよいよ巡航速度に近づけて速度を調整します。

ここで気を付けてほしいことがあります。決して歩幅を大きくしないでください。

速度が上がっても、1歩1歩の歩幅はできるだけ細かく刻みましょう。膝を高く上げれば上げるほど、脚の疲れは早く来てしまいます。そして呼吸も乱れてしまいます。日常生活ではまずやらないであろうぐらいの、小さな歩幅で進んでいきます。

巡航速度を保つ

出発から1時間~2時間で、巡航速度に乗ります。この時も体の調子に耳を傾けてください。

呼吸は苦しくないか?

太ももは苦しくないか?

心臓の鼓動は激しくないか?

こういったことを常にチェックしながら歩き続けます。

中高年登山者に最適な歩行速度は?

中高年登山者に最適な歩行速度は、

1時間当たりの高度差(標高差)200~300mぐらいがお勧めです。

毎時200m上がれば、5時間で標高差1,000mを登ることができます。

毎時250m上がれば、4時間で標高差1,000mを登ることができます。

 

標高差1,000mを登ることを想像すると、果てしない試練のように感じますが、速度を管理して歩けば、到着時刻が読めるし、達成可能な目標に変えることができます。

この歩行速度(登高速度とも言います)は、どのようにして図ればよいでしょうか。

それはスマートフォンにあらかじめ入れておく、地図アプリ(GPSアプリ)で知ることができます。または腕時計の高度計を見ながら、速度を調整していくこともできます。

私の使用している地図アプリ、「ジオグラフィカ」なら、ログの記録をオンにするだけで、5分おきや10分おきに音声で登高速度を知らせてくれます。

また、高度計付きの腕時計の中には、登高速度を表示する機能が付いたものも発売されています。それらを使って客観的に速度を計りながら登ることが大切です。

歩行速度と歩くペースの例

それでは実際に山を歩くことを想定して、朝のスタートからどのように行動すれば、一日を無理なく適正時間であるくことができるか、一緒に見ていきましょう。

①スタート~30分

出だしのルートが平坦であればいうことはありませんが、そうとも限りません。いきなり勾配のきつい登りからスタートすることもありますよね。もし平坦なルートであれば、子犬の散歩をイメージして、ゆっくりゆっくり歩きだしましょう。また、勾配のきついルートであれば、早速高度計や地図アプリの登高速度を頼りに歩きます。この時の登高速度は、100m/時ぐらいを目安に。

30分で

3分休憩:水分補給・衣服調整

②30分~55分

第二のウォーミングアップです。速度に揺さぶりをかけます。決して呼吸が荒くならない程度に。この時の速度目安は150m/時ぐらい。

5分休憩:水分補給・エネルギー補給

③1時間~1時間50分

目標の巡航速度に合わせていきます。呼吸の乱れがでないよう気を付けて。そして歩幅は小さく。

10分休憩:水分補給・エネルギー補給・膝周りのマッサージ

④2時間~2時間55分

③と同じように歩きます。

⑤3時間~3時間50分

③と同じように歩きます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

上のパターンで一日の間、休憩と行動を繰り返します。

休憩は1回目に5分とったら、次は10分、その次は5分というように中休憩と小休憩を交互に挟みます。

ここは体調に合わせて休憩時間を調整してください。4時間ほど歩いたところで、少し長め(長くても20分)に休憩をとってもOKです。

一日を無理なく歩ききることが最大の達成目標

息切れすることなく、足に痙攣をおこすことなく、無事に目的地に到着することが、中高年登山者の安全登山にとても重要なことです。

今回紹介したように、自身の歩くスピードを数値化することで、「この速度で歩けば、目的地まで~時間で着く」という計算がたちます。そうすることで、果てしない戦いをしなくてすむのです。「あと何時間歩けば目的地につくか分からない」状態で歩いていると、不安ばかりが増幅し、つい歩く速度があがり、歩き方も雑になってきます。

そうすると体力が急激に落ちたり、怪我をしてしまったりということになりかねません。

このように計器飛行することで、確実なステップを刻むことができ、精神面でも安全管理面でもゆとりを持って行動できるようになります。

1日標高差1,000mを目標にトレーニングを

大きな山、例えば槍ヶ岳や剱岳、奥穂高岳などの登頂を目標にしている方は、トレーニング山行で行く山は、標高差が1,000m程度の場所を選びましょう。

標高差1,000を1日で上り下りすることができる実績を作っておくと、大概の山は安全に行って帰って来られるようになります。

体力と客観的数値による計器飛行登山を実践して、今夏の登山を安全に楽しみましょう!!

 

 

各種講習会・ガイドスケジュール 2021年7月~9月 [6月29日改訂]

クライミング講習会

小川山クラック入門講習会

クラック技術を習得すると、クライミングの世界が大きく広がります。小川山でもかなり易しめのクラックが集まっている、ハコヤ岩にて入門講習会を開催します。

・日程 7月13日(火)〔受付締切 7月6日〕【募集終了】
    9月9日(木) 〔受付締切 9月2日〕【残席3名】
・対象要件 5.8のフェイスルートをトップロープで登れる方
・諸経費

①受講料 ¥14,000
②ガイド経費 ¥4,500
③保険料 ¥1,000(岩登りがカバーされている保険に加入済の方は除外
④レンタル品 〔ヘルメット・ハーネス・専用シューズ〕各¥500
⑤廻り目平入場料 ¥500(金峰山荘にて各自お支払いください)
⑥お客様ご自身の現地までの交通費

・定員 4名
・最少催行人数 1名
・集合解散 JR中央本線 韮崎駅 または 金峰山荘前

甲府幕岩講習会

傾斜はないものの、ホールドの小さなルートが多数で、なかなかしびれるクライミングを経験出来ます。ルートの規模は小さいですが、アプローチも楽で居心地の良い岩場です。

・日程

7月12日(月) 〔受付締切締切 7月5日〕 【募集終了】
8月13日(金) 〔受付締切 8月6日〕 【募集中‼】
8月26日(木) 〔受付締切 8月19日〕 【残席3名】

・対象要件 ロープクライミング2回目以上の方
・諸経費

①受講料 ¥12,000
②ガイド経費 ¥4,000
③保険料 ¥1,000(岩登りがカバーされている保険に加入済の方は除外)
④レンタル品〔ヘルメット・ハーネス・専用シューズ〕各¥500
⑤お客様ご自身の集合場所までの交通費

・定員 各日程4名
・最少催行人数 各日程1名
・集合解散 JR中央本線 韮崎駅または岩場入口

小川山クライミング講習会2日間≪テント泊≫

2日間にわたって、ボルトルートとクラックを楽しみましょう。夜は焚火を囲んで高原の快適なキャンプをエンジョイ!

・日程 7月28日(水)~29日(木) 【募集終了】
・対象要件 クライミング初めての方から5.10台を登る方
・諸経費

①受講料 ¥23,000
②ガイド経費 ¥¥4,500
③保険料 ¥1,000(岩登りがカバーされている保険に加入済の方は除外)
④レンタル品 〔ヘルメット・ハーネス・専用シューズ〕各¥500
⑤食糧代 ¥1,500(夕/朝)
⑥廻り目平入場料 ¥900(金峰山荘にて各自お支払いください)
⑦お客様ご自身の集合場所までの交通費

・定員4名
・最少催行人数 2名
・集合解散 JR中央本線 韮崎駅または金峰山荘前

マルチピッチガイド

小川山 烏帽子岩左稜線

フェイス・クラック・ナイフリッジと続く好ルート。その高度感は期待を裏切ることがありません。

・日程

8月10日(火)〔受付締切 8月3日〕【募集中‼】
9月14日(火)〔受付締切 9月7日〕【募集中‼】

・対象要件 クラックをトップロープで登れる方で、5.9のフェイスルートをトップロープで登れる方
・諸経費

①ガイド料 ¥32,000
②ガイド経費 ¥4,500
③保険料 ¥1,000(岩登りがカバーされている保険に加入済の方は除外)
④レンタル品(ヘルメット・ハーネス・専用シューズ〕各¥500
⑤廻り目平入場料 ¥500(金峰山荘にて各自お支払いください)
⑥お客様ご自身の集合場所までの交通費

・定員 2名
・最少催行人数 1名
・集合解散 JR中央本線 韮崎駅または金峰山荘

小川山 屋根岩Ⅱ峰南稜

屋根岩Ⅱ峰のセレクションルートを少し易しくしたロングルートです。Ⅱ峰頂上は広く開放的で眺めは抜群です‼

・日程 8月11日(水)〔受付締切 8月4日〕【募集中‼】
・対象要件 易しいクラックをトップロープで登ったことのある方で、5.8のフェイスルートを登れる方
・諸経費

①ガイド料 ¥30,000
②ガイド経費 ¥4,500
③保険料 ¥1,000(岩登りがカバーされている保険に加入済の方は除外)
④レンタル品〔ヘルメット・ハーネス・専用シューズ〕各¥500
⑤廻り目平入場料 ¥500(金峰山荘にて各自お支払いください)
⑥お客様ご自身の集合場所までの交通費

・定員 2名
・最少催行人数 1名
・集合解散 JR中央本線 韮崎駅または金峰山荘前

小川山 涸沢岩峰群トラバース

昨年できたばかりの、1日がかりのアドベンチャー要素の強いルートです。山あり谷ありのエキサイティングな1日をお楽しみください!

・日程 8月12日(木) 〔受付締切 8月5日〕【募集中‼】
・対象要件 5.7のルートをトップロープで登れる方
・諸経費

①ガイド料 ¥32,000
②ガイド経費 ¥4,500
③保険料 ¥1,000(岩登りがカバーされている保険に加入済の方は除外)
④レンタル品〔ヘルメット・ハーネス・専用シューズ〕各¥500
⑤廻り目平入場料 ¥500(金峰山荘にて各自お支払いください)
⑥お客様ご自身の集合場所までの交通費

・定員 2名
・最少催行人数 1名
・集合解散 JR中央本線 韮崎駅または金峰山荘前

小川山 八幡沢ガマルート

小川山マルチピッチの入門的存在のルート。ロケーション・ルートの質ともに二重丸‼

・日程 9月15日(水)〔受付締切 9月8日〕【募集中‼】
・諸経費

①ガイド料 ¥30,000
②ガイド経費 ¥4,500
③保険料 ¥1,000(岩登りがカバーされている保険に加入済の方は除外)
④レンタル品〔ヘルメット・ハーネス・専用シューズ〕各¥500
⑤廻り目平入場料 ¥500(金峰山荘にて各自お支払いください)
⑥お客様ご自身の集合場所までの交通費

・定員 2名
・最少催行人数 1名
・集合解散 JR中央本線 韮崎駅または金峰山荘前

瑞牆山 Joyful Moment

世界有数のクライマー佐藤裕介氏が開拓した、入門者向けの素敵なルートです。

・日程 9月16日(木)〔受付締切 9月9日〕【残席1名】
・対象要件 クラックとマルチピッチの経験がある方
・諸経費

①ガイド料 ¥32,000
②ガイド経費 ¥4,000
③保険料 ¥1,000(岩登りがカバーされている保険に加入済の方は除外)
④レンタル品〔ヘルメット・ハーネス・専用シューズ〕各¥500
⑤お客様ご自身の集合場所までの交通費

・定員 2名
・最少催行人数 1名
・集合解散 JR中央本線 韮崎駅または金峰山荘前

川上村 天狗山ダイレクトルート

マルチピッチをしながら天狗山頂上を極める、ワイルドで爽快なルートです。

・日程 8 月 27 日(金)〔受付締切 8 月 19 日〕【募集中‼】
・対象要件 2回以上のクライミング経験のある方
・諸経費

①ガイド料 ¥30,000
②ガイド経費 ¥4,500
③保険料 ¥1,000(岩登りがカバーされている保険に加入済の方は除外)
④レンタル品〔ヘルメット・ハーネス・専用シューズ〕各¥500
⑤お客様ご自身の集合場所までの交通費

・定員 2名
・最少催行人数 1名
・集合解散 JR中央本線 韮崎駅または金峰山荘前

バリエーションルート登山ガイド

剱岳源次郎尾根 2日間

剱岳の一般登山道をクリアしたら、このルートがお勧めです。爽快なリッジクライミングです。

・日程 7月8日(木)~9日(金) 〔受付締切 6月20日〕【募集終了】
・対象要件 クライミング5.7以上を登れる方。登山靴を履いての、易しい岩登りの経験がある方。
・諸経費

①ガイド料 ¥55,000
②ガイド経費 ¥18,000
③保険料 ¥1,000(岩登りがカバーされている保険に加入済の方は除外)
④レンタル品 〔ヘルメット・ハーネス〕各¥500
⑤お客様ご自身の現地までの交通費および宿泊費

・宿泊先 剣山荘(1泊2食付¥11,000)
・定員 2名
・最少催行人数 1名
・集合解散 室堂バスターミナル

“NEW! “西穂-奥穂縦走「ジャンダルム」 3日間

人気の名峰ジャンダルムを越えて、槍穂高連峰随一の高難度縦走路を踏破します。

・日程 8月2日(月)~4日(水)〔受付締切 7月15日〕【募集中!!】
・対象要件 9時間の歩行に耐えられる方で、易しいクライミングルートの登攀歴または岩稜歩きの経験のある方。
・諸経費

①ガイド料¥80,000
②ガイド経費¥23,000
③保険料¥1,000(岩登りがカバーされている保険に加入済の方は除外)
④レンタル品〔ヘルメット・ハーネス〕各¥500
⑤お客様ご自身の現地までの交通費及び宿泊費

・宿泊先 西穂山荘(1泊目:¥13,000-2食付) 穂高岳山荘(2泊目:¥13,000-2食付)
・定員 2名
・最少催行人数 1名
・集合解散 上高地バスターミナル水飲み場前

龍王岳東尾根 2日間

室堂バスターミナルより至近の質の高いリッジクライミングルート。体力に自信のない方でもアプローチが楽で、少ない日数で北アルプスを満喫できます。

・日程 9月21日(火)~22日(水)〔受付締切 9月2日〕【募集中‼】
・対象要件 クライミング5.6以上を登れる方。登山靴を履いての易しい岩登りの経験がある方。
・諸経費

①ガイド料¥50,000
②ガイド経費¥18,000
③保険料 ¥1,000(岩登りがカバーされている保険に加入済の方は除外)
④レンタル品〔ヘルメット・ハーネス〕各¥500
⑤お客様ご自身の現地までの交通費及び宿泊費

・宿泊先 立山室堂山荘(1泊2食付¥9,900~13,750)
・定員 2名
・最少催行人数 1名
・集合解散 室堂バスターミナル

北岳バットレス第4尾根 3日間

言わずと知れた南アルプスの名クラシックルート。頂上まで一直線にのびるルートはあらゆる登山家の憧れ‼

・日程 9月27日(月)~29日(水)〔受付締切 9月9日〕【募集中‼】
・対象要件 クライミング5.7以上を登れる方で、マルチピッチの経験がある方。標高差1,000を、クライミング装備を持って1日でのぼりおりができる方。
・諸経費

①ガイド料 ¥80,000
②ガイド経費 ¥17,000
③保険料 ¥1,000(岩登りがカバーされている保険に加入済の方は除外)
④レンタル品〔ヘルメット・ハーネス・専用シューズ〕各¥500
⑤お客様ご自身の現地までの交通費及び宿泊費

・宿泊先 白根御池小屋2泊 ¥21,000(2泊4食付)程度
・定員 2名
・最少催行人数 1名
・集合解散 芦安市営駐車場 またはJR中央本線竜王駅

各種講習会・ガイドのスケジュール 2021年4月~6月

2021年春季(4月~6月)の講習会・ガイド登山のスケジュールをお知らせします。
フリークライミング講習から妙義山などのバリエーションルート、小川山近辺のマルチピッチ、そしてアルパインクライミングの本場、谷川岳での企画を用意しました。
これらの企画に無いルートもしくは別日程でのガイドは、「プライベートガイド」のページをご覧ください。

講習会

湯河原幕岩 クライミング講習会

入門ルートから中級ルートまでが多数揃っている、快適な岩場でクライミングを楽しみましょう!

●日程
4月5日(月) 〔受付締切:4月1日〕【募集終了】

●対象となる方:入門者の方から中級(5.10台を登る方)の方まで

●受講料:¥12,000

●諸経費
・ガイド経費:¥4,000
・保険料:¥1,000(岩登りがカバーされている保険に加入されている方は除外)
・レンタル品(ヘルメット・ハーネス・専用シューズ)各¥500
・お客様ご自身の現地までの交通費

●定員:各日程 4名

●最少催行人数:1名

●集合解散:JR東海道線 湯河原駅 または幕山公園管理棟前


広沢寺 クライミング講習会

傾斜が緩く登りやすいルートでステップアップ!腕力に自信の無い方でもお楽しみ頂けます!

●日程
4月22日(木) 〔受付締切:4月15日〕【募集終了】

●対象となる方:入門者の方から中級(5.10台を登る方)の方まで

●受講料:¥12,000

●諸経費
・ガイド経費:¥1,500
・保険料:¥1,000(岩登りがカバーされている保険に加入されている方は除外)
・レンタル品(ヘルメット・ハーネス・専用シューズ)各¥500
・お客様ご自身の現地までの交通費

●定員:各日程 4名

●最少催行人数:1名

●集合解散:小田急線 本厚木駅 または広沢寺温泉前駐車場


甲府幕岩 クライミング講習会

平地の岩場が蒸し暑くなってくるころから、このエリアが貴重なクライミング場所になります。駐車スペースからは徒歩10分で岩場。アクセス楽々!

●日程
5月20日(木) 〔受付締切:5月13日〕【募集終了】
6月29日(火) 〔受付締切:6月22日〕【募集終了】

●対象となる方:初級者(5.8ぐらいを登れる方)の方から中級(5.10台を登る方)の方まで

●受講料:¥12,000

●諸経費
・ガイド経費:¥4,000
・保険料:¥1,000(岩登りがカバーされている保険に加入されている方は除外)
・レンタル品(ヘルメット・ハーネス・専用シューズ)各¥500
・お客様ご自身の現地までの交通費

●定員:各日程 4名

●最少催行人数:1名

●集合解散:JR中央本線 韮崎駅 または 岩場入口駐車スペース


湯川 クラッククライミング入門講習会

5.8のハンドクラックからクラックはじめ!

●日程
5月27日(木) 〔受付締切:5月20日〕【募集終了】
6月22日(火) 〔受付締切:6月15日〕【募集終了】

●対象となる方:初心者(5.9を登るぐらい)の方から中級(5.10台を登る方)の方まで

●受講料:¥14,000

●諸経費
・ガイド経費:¥4,500
・保険料:¥1,000(岩登りがカバーされている保険に加入されている方は除外)
・レンタル品(ヘルメット・ハーネス・専用シューズ)各¥500
・お客様ご自身の現地までの交通費

●定員:各日程 4名

●最少催行人数:1名

●集合解散:JR中央本線 小淵沢駅 または岩場入口駐車スペース

登山ガイド企画

裏妙義縦走

表妙義縦走前の足ならしに最適です!

●日程
4月27日(火) 〔受付締切:4月20日〕【募集終了】

●対象となる方:岩場歩行に必要なアプローチシューズをお持ちの方、またはご用意いただける方で、7時間の歩行が可能な方。

●ガイド料 ¥32,000

●諸経費
・ガイド経費:¥4,000
・保険料:¥1,000(岩登りがカバーされている保険に加入されている方は除外)
・レンタル品(ヘルメット・ハーネス)各¥500
・お客様ご自身の現地までの交通費

●定員: 2名

●最少催行人数:1名

●集合解散:信越本線 横川駅 または旧国民宿舎駐車場


表妙義縦走

高度感と絶景の1日を楽しみましょう!

●日程
4月28日(水) 〔受付締切:4月21日〕【募集終了】

●対象となる方:岩場歩行に必要なアプローチシューズをお持ちの方、またはご用意いただける方で、8時間程度の歩行が可能な方。

●ガイド料 ¥36,000

●諸経費
・ガイド経費:¥4,000
・保険料:¥1,000(岩登りがカバーされている保険に加入されている方は除外)
・レンタル品(ヘルメット・ハーネス)各¥500
・お客様ご自身の現地までの交通費

●定員: 2名

●最少催行人数:1名

●集合解散:信越本線 横川駅 またはさくらの里第一駐車場


北アルプス 北穂高東稜

冬の阿弥陀岳北稜を登った方にはちょうど良いバリエーションルートです!残雪期の涸沢カールは太陽の下のテラスでビールの味も格別です!

●日程
5月6日(木)~7日(金) 〔受付締切:4月9日〕【募集終了】

●対象となる方:積雪期または残雪期の山を、アイゼン・ピッケルを使用して登ったことのある方。

●ガイド料 ¥75,000

●諸経費
・ガイド経費:¥12,000
・保険料:¥1,000(岩登りがカバーされている保険に加入されている方は除外)
・レンタル品(ヘルメット・ハーネス・アイスアックス)各¥500
・お客様ご自身の現地までの交通費

●宿泊:涸沢小屋

●定員: 2名

●最少催行人数:1名

●集合解散:JR大糸線篠ノ井線 松本駅 または上高地バスターミナル


小川山屋根岩Ⅱ峰セレクションルート(7ピッチ・最高グレード5.9)

クラックの練習をされた方には是非1度登ってほしいルートです!

●日程
5月28日(金) 〔受付締切:5月21日〕【募集終了】

●対象となる方:クラックの5.8~5.9をトップロープで登れる方

●ガイド料 ¥32,000

●諸経費
・ガイド経費:¥5,000
・保険料:¥1,000(岩登りがカバーされている保険に加入されている方は除外)
・レンタル品(ヘルメット・ハーネス・専用シューズ)各¥500
・お客様ご自身の現地までの交通費

●定員: 4名

●最少催行人数:1名

●集合解散:JR中央本線 小淵沢駅 または廻り目平金峰山荘前


天狗山ダイレクト

マルチピッチ初心者でも十分に楽しめる充実の新ルート!

●日程
6月10日(木) 〔受付締切:6月3日〕【募集終了】

●対象となる方:5.7~5.8をトップロープで登れる方。マルチピッチ入門の方にお勧めです。

●ガイド料 ¥32,000

●諸経費
・ガイド経費:¥5,000
・保険料:¥1,000(岩登りがカバーされている保険に加入されている方は除外)
・レンタル品(ヘルメット・ハーネス・専用シューズ)各¥500
・お客様ご自身の現地までの交通費

●定員: 2名

●最少催行人数:1名

●集合解散:JR中央本線 小淵沢駅 または 馬越峠 天狗山登山口駐車スペース


 

東俣沢 野猿返し(7ピッチ 5.7)

高度感、野性味あふれる好ルート!

●日程
6月11日(金) 〔受付締切:6月4日〕【募集終了】

●対象となる方:5.7~5.8をトップロープで登れる方。

●ガイド料 ¥32,000

●諸経費
・ガイド経費:¥5,000
・保険料:¥1,000(岩登りがカバーされている保険に加入されている方は除外)
・レンタル品(ヘルメット・ハーネス・専用シューズ)各¥500
・お客様ご自身の現地までの交通費

●定員: 2名

●最少催行人数:1名

●集合解散:JR中央本線 小淵沢駅 または 廻り目平金峰山荘前


谷川岳一ノ倉沢 衝立岩中央稜(7ピッチ Ⅴ̠-)

アルパインクライミングの登竜門です!隣の南稜よりも登りやすいルートです。

●日程
6月2日(水) 〔受付締切:5月26日〕【募集終了】

●対象となる方:トップロープにて5.7程度を登れる方。懸垂下降のご経験がある方。

●ガイド料 ¥50,000

●諸経費
・ガイド経費:¥5,600
・保険料:¥1,000(岩登りがカバーされている保険に加入されている方は除外)
・レンタル品(ヘルメット・ハーネス・専用シューズ)各¥500
・お客様ご自身の現地までの交通費

●定員: 2名

●最少催行人数:1名

●集合解散:JR上越線 上毛高原駅 または 谷川岳ベースプラザ


谷川岳一ノ倉沢 烏帽子沢奥壁南稜(7ピッチ Ⅴ)

一ノ倉沢のど真ん中で繰り広げる快適登攀!アプローチに雪渓が使えるこの時期がベスト!

●日程
6月3日(木) 〔受付締切:5月27日〕【募集終了】

●対象となる方:トップロープにて5.7程度を登れる方。懸垂下降のご経験がある方。

●ガイド料 ¥50,000

●諸経費
・ガイド経費:¥5,600
・保険料:¥1,000(岩登りがカバーされている保険に加入されている方は除外)
・レンタル品(ヘルメット・ハーネス・専用シューズ)各¥500
・お客様ご自身の現地までの交通費

●定員: 2名

●最少催行人数:1名

●集合解散:JR上越線 上毛高原駅 または 谷川岳ベースプラザ

 

 

 

 

2,000m以上の雪山 基本装備 日帰り・小屋泊まり [ウェア編]  

これから雪山登山を始める方へ、最低限装備に入れておきたいアイテムを紹介していきます。限られたバックパックのスペースに何を入れて持っていくかを、登山前に考えることはとても重要です。ぜひ記事を参考に、登山の装備計画を立ててみてください。

第1回目は、日帰りおよび小屋泊まり登山の装備、ウェアについて紹介します。

 


日帰り・小屋泊まり[ウェア編]

 

ベースレイヤー(下着)

出典:patagonia.jp

ベースレイヤーとして、ショーツ(下着パンツ)・タイツ・長袖シャツを選びます。

初めての雪山はとても寒くてびっくりするかもしれません。そこで各メーカーの「極厚」「厚手」を選んでおけば間違えありません。各種ウェアにはそれぞれ役割がありますが、ベースレイヤーは体のサイズにあった、肌触りの良いものを妥協せずに揃えておきましょう。

 

お勧めの素材は、メリノウール、またはメリノウールとポリエステルの混紡製品です。メリノウール製品は、チクチクがなく肌触りがとても滑らかです。そして保温性は抜群。また、汗で濡れても保温性が損なわれにくい性質があります。そしてとても大切なのが、防臭効果が高いことです。

 

メリノウールとポリエステルの混紡製品は、メリノウールの良さに、ポリエステルの乾きの良さや生地の耐久性が加わったハイブリッド製品です。一昔前のポリエステル素材のベースレイヤーは、2日も着たままだと汗の臭いが気になることが多々ありましたが、現在のトップブランドによる製品では、そのような悩みが解消されました。驚くべき進歩です。

 

長袖シャツには、クルーネック(丸首)・ジップネック・フード付きなどがあります。私自身はとても汗をかきやすいため、ジップネックを使用し、体温調整のために、行動中にこまめにジップの開け閉めをしています。

 

☆雪山でも歩けば熱くなり、汗をかきます!!💦

 

 

ベースレイヤーについては、店舗によっては試着できない所があります。ベースレイヤーの微妙なサイズ感が、体の保温にとても大事なので、試着させてくれる店舗に行くことが重要です。(といってもパンツだけは試着できません笑)

ミッドレイヤー(中間着)

出典:yamahack

ミッドレイヤーの役割は、汗を外へ逃がす通気性と、体温を逃さない保温性です。合成繊維でできたフリース素材などが代表的な製品です。ただし保温性を確保するために、厚めのミッドレイヤーを着てしまうと、行動開始後20分ほどで暑くなり、結局脱いでザックにしまう事になってしまいます。気持ち薄めの製品の方が、登山行程全体を通して着たままでいられる為、お勧めです。

 

私の場合は、2,000m以上の山へ行くときに、この薄めのミッドレイヤーの上に、ベストを着ることが多いです。ベストは袖が無い分とても軽く、また程よく温めてくれるので、これもほぼ全行程で着たままでいられます。

 

ミッドレイヤーのパンツについては、人それぞれですが、”軽くてゴワゴワせず、かつ保温性もあるもの”がベストです。このパンツの上にシェルパンツを履くので、そこまで丈夫である必要はありません。フリースパンツでもいいですし、中厚手のトレッキングパンツでもいいでしょう。

 

私はミッドレイヤーパンツとして、冬用のトレイルランニングパンツを愛用しています。これは伸縮性・軽さ・保温性がすべて整っているからです。

シェル(アウターレイヤー)

出典:pinterest.jp

シェルとは、従来からオーバーパンツ・オーバージャケットと呼ばれて来たものです。雪・雨・風を防ぐことが主な役割です。それと同時に、体内から排出された汗を外に逃がさなくてはなりません。この二つの役割を担う素材のことを、『防水透湿性素材』と呼びます。

 

代表的なものに、『ゴアテックス』があります。その他にも、各ブランド独自の防水透湿性を持たせた素材が展開しています。二つ目の役割である、[透湿性]を欠いた製品をシェルとして着ていると、信じがたいかもしれませんが、雪山においてさえも体内から出た汗で体中が蒸れてしまい、寒くなってしまいます。

 

なので防水透湿性素材を使用した登山ブランドの製品を選んでください。

 

少し話がずれますが、シェルには大きく分けて2種類あります。

1.ハードシェル
2.ソフトシェル

 

1のハードシェルは、防水性が高く、例え雪が雨に変わっても安心です。その代わり生地が若干ゴワゴワして固く、身体を動かしにくいという欠点もあります。

 

2のソフトシェルは、防水性を落とす分、透湿性や伸縮性が格段にアップしています。日帰りで雨や雪の心配のない山へ行くのであればとても快適です。

 

しかしここでは雪山登山初心者の方を対象にお話をしているので、ハードシェルもソフトシェルも揃えた方がいい、とは申しません。汎用性の高いもの、つまりハードシェルを選んでおけば間違いないでしょう。2,000m級の山から3,000m級の山にまで対応可能です。

 

それから中綿についてお話します。

 

登山用シェルに限って言えば、中綿入りの物は不要です。どれだけ寒くても動いていれば、必ず体が熱を生み出します。中綿が入っていると、体温の変化に簡単に対応するのが難しくなります。

 

では稜線でものすごい冷たい風が吹いて酷寒にさらされたらどうするの??という疑問が湧くかもしれません。それを補完するものが後述する、インシュレーションジャケットです。なので防寒対策の砦はインシュレーションジャケットに任せ、シェルは防風・防水・透湿だけを念頭に選べばよいのです。

・シェルジャケットの選び方

あまりたくさんの機能は必要ありません。単純でかつ身体サイズに合っていることが重要です。ポケットは胸に1個でも十分ですが、両脇腹にポケットがついているものでも結構です。とても大事なことは、フードが茶地ではなくしっかりしたつくりになっていること、そしてフードを被ったときに、頭にストレスがないかを確かめること、かつフードが顔以外をすっぽりカバーしてくれるもの。そして中央のジッパーを上まで閉めた時に、襟が顔の下半分を覆ってくれるものであること。これらは強風下で首から上を守るうえでとても大切なことです。

 

サイズ感も大切です。袖が短すぎたり裾が短すぎたり長すぎたりはサイズが合っていないということです。必ず試着の際に、内側に何枚か服を着た状態で試してみてください。

 

・シェルパンツの選び方

ここでは「ハードシェルパンツ」について説明していきます。

 

一番重要な点は、動きやすいかどうかです。膝を上げるときに膝や股関節にストレスがかからないかをチェックしましょう。以前の防水透湿性素材を使ったシェルパンツは、生地が伸びないという欠点がありました。しかし近年それもしっかりと克服し、防水透湿性を損なわずに、ストレッチ性を確保できるようになりました。

 

それからウェストサイズ・ヒップサイズ・太もものサイズ・股上・股下の長さを体にフィットした物を選びます。雪山へ行くときは、タイツの上にミッドレイヤーパンツを履き、その上にシェルパンツを履きます。なので試着の際は、それを加味してサイズチェックすることが大切です。

 

サスペンダー付きの物と、サスペンダー無しの物があります。サスペンダーがついていれば、行動中にパンツがずり下がるのを防いでくれます。しかしトイレなどの時にサスペンダーを肩からいったん外さなければならず、難儀します。ウェストサイズやヒップサイズが適正であれば、行動中にパンツが下がってきて困ることはほぼありません。なので最初はサスペンダー無しの物がお勧めです。もしあとで必要だと感じたら、別売りのサスペンダーを購入して装着すれば問題ありません。

 

多くのシェルパンツには、裾の部分に「インナーゲイター」というものが付いています。これは簡易的なゲイター(スパッツ)で、ある程度の雪の侵入を防いでくれます。私としてはこのインナーゲイターの必要性を感じたことはありません。すね上の雪深さの場合なら、別のゲイターを装着しますし、すね以下の積雪であればゲイター無しでも普通に歩けるからです。これは私自身に限った話ですが、シェルパンツのインナーゲイターは余計なので、購入時にハサミで綺麗に切り取ってしまいます(大胆な行動なので積極的にお勧めはしません)。

インシュレーション(防寒着)

yamakei-online

シェルジャケットの外側に着て、寒さから身を守る最後の砦です。

 

素材には大きく分けて2種類あります。

 

1.ダウン素材

2.化繊素材

 

1のダウン素材は軽くてとても温かいです。しかしながら雪が降っている中も着るとしたら、ダウンは濡れてすぐに膨らみが無くなり、保温性能が無くなってしまいます。これでは悪天候時の強い味方とはなってくれません。また、行動中は体内から放出し続ける汗でも濡れてしまい、性能は落ちてしまいます。

 

2の化繊素材はダウン素材に比べて少し重く、嵩張りますし保温性も劣ります。しかし悪天候で濡れてしまっても保温性は変わらず体を守ってくれます。晴れの雪山以外でもインシュレーションジャケットを使うつもりなら、化繊素材が断然お勧めです。重いとは言っても、近年の化繊インシュレーションジャケットはかなり進化して、とても軽くなりました。また保温性も優れたものが出てきています。登山中の色々なシチュエーションで多用できるのは、やはり化繊素材のものでしょう。

 

 

次回は帽子や手袋などの防寒アクセサリーについてお話します。お楽しみに‼

 

南アルプス聖岳東尾根 アルピニスト養成アカデミー 2020年末合宿リポート

アルピニスト養成アカデミー2020年研修の最後は、4泊5日行程の南アルプス聖岳東尾根というバリエーションルートの完全踏破を目指して、12月25日から入山しました。

日程 2020年12月25日~29日(プラス予備日程1日)
メンバー 講師:山田  受講生1名

12月25日 入山

午前7時40分に静岡駅にて集合。それから車で2時間40分もの長い時間、山道を走る。
11時前に沼平ゲート駐車場に到着し、装備の最終点検を行った後、11時30分に車をあとにする。

林道を歩くこと3時間、ようやく14㎞を歩ききり、15:30に新聖沢橋に到着。聖沢登山口はこの先20分の所にあるが、本日は水にお心配のない、聖沢の川原に降りてビバークすることにした。寝る前の気温-5℃。

12月26日 東尾根取付き

日の出より1時間前から歩き始め、聖沢登山口へ。そこからしばらくは聖沢登山道を登っていく。
2018年・2019年の台風の影響なのか、登山道はかなり荒れている。「これが一般登山道??」と首をかしげてしまうような危険な場所もある。とくに土砂崩れの跡を大きく迂回する場所は、急斜面で手掛かりも乏しいため、慎重な行動が必要だ。

通常なら出会所小屋跡付近より東尾根に取付くが、道が整備しなおしてあり、「上に登ると東尾根です。」という明確な標識のところから東尾根に取付いた。この先は踏み跡や目印が割とはっきりしており、歩きやすかった。途中にスチールワイヤーが散乱している箇所を通り越して、ジャンクションピーク(2,250m)にあがる。そして最後の急坂を400m上げて、白蓬の頭に到着。時刻15:30。

12月27日 東尾根核心部~聖岳登頂

5:50にテントを撤収して、この山行のメインディッシュである東尾根核心部を目指す。6時50分頃東の空が明るくなり、朝日が昇ってきた。
ナイフリッジに出るころから、赤石沢方向からの風が猛烈に吹き付けてきた。時々止まっては耐風姿勢をとり、慎重に歩を進める。

そして見えてきたのはこのルートの核心部である、奥聖岳への登りだ。
相変わらず横殴りの風に翻弄される。重荷でバランスを崩しやすいので注意深く行動する必要がある。所によってロープで結びあって行動した。

核心部は山慣れしている人にとっては難しくはないが、風に飛ばされないように登らなければならない。
重荷に喘ぎながらも、ついに奥聖岳のナイフリッジを登り切った。
奥聖と聖岳の間の風下で少し休んでから、最後の登りに入る。相横殴りの強風は止まない。

11:36 聖岳山頂に到着。
三日間の苦闘の末にたどり着いた山頂は生徒さんも私も嬉しくて仕方がない。固い握手をかわしてからすぐに下山にかかった。
聖岳の南斜面は雪が飛ばされてほとんどない。アイゼンを付けたり外したりしながら聖平小屋へ向かっていく。

途中際どいトラバースがあるので、そこは要注意だ。

樹林帯まで降りてきた後は、慣性の法則に従って小屋まで下った。

15:45 聖平小屋

12月28日 下山

当初の予定では、聖から上河内岳・茶臼岳へと縦走してから戻る予定であったが、28日は天候が荒れる予報であったことと、残りの体力を鑑みて、聖沢登山道を下ることにした。

ここは積雪期は雪崩の巣なのでお勧めできない。

この日は下山だけなので、風雪の中生徒さんに先頭を歩いてもらい、ナビゲーションをしながら下っていった。

出会所小屋跡にて休憩したのち、26日に通過した登山道下部に合流した。行きは雪がなく路面が乾いていたのでなんということはなかったが、この日は雪が積もって足場が非常に悪くなっており、難儀した。すべての体力を使い切ったころ、聖沢登山口に降り立った。15:52。

12月29日 林道歩き

登山は終わったのだが、林道歩き14㎞が待っている。なんてことはないのだが、これが疲れた体にはひどく堪える。二人ともフラフラしながらバカ話を織り交ぜて、ひたすら歩く。

そして午前9時半、待望の沼平駐車場に無事帰還。長い長い旅が終わった。

 

携行ギア

シングルロープ8.6㎜×50m 1本
ヌンチャク2本
スリング60㎝2本
スリング120㎝4本
簡易ハーネス
ヘルメット
アイスアックス1本(各自)
アイゼン

 

 

感想・所感

アルピニスト養成アカデミーを開校して4年目の年末山行でした。3年連続で色々な山で途中敗退を繰り返していたので、登頂ができたことはとても嬉しいことでした。

生徒さんも事前に歩荷トレーニングをされたり、結構用意周到に登りました。
例年より雪は少なかったのですが、28日には南岸低気圧が通過したため、一晩で雪景色になっていました。色んな表情の山を見ることができました。

東尾根の核心部は、岩稜歩きに慣れている人であればロープは要らないかもしれませんが、念のため携行した方が無難だと思います。1歩ミスれば奈落の底ですから。

白蓬の頭(およそ2,600m)での朝晩の気温はおよそ-11℃でした。それなりに寒い環境です。凍傷、強風による転滑落、道迷いなどに十分な注意が必要なルートです。

裏妙義縦走 ガイドレポート

2020年11月10日、西上州の裏妙義の縦走ガイドをしてきました。
今年は紅葉の当たり年です。現在およそ標高600~900mぐらいが紅葉の見ごろを迎えています。

鮮やかな色彩。

●行程➡
旧国民宿舎8:50—11:40丁須の頭12:00—20mチムニー—赤岩—烏帽子岩—14:30三方境—15:50旧国民宿舎

篭沢(こもりさわ)は水が涸れており、岩も乾いていてとても歩きやすい。上半部から鎖が出てくる。特に危ない所はないが、足を慎重に動かして滑らないように登る。

丁須の頭ではハンマーの直下まで登って休憩をとった。ハンマーにも鎖がついているが、ここは完全に垂直。登る方は降りるときのこともよくイメージしてから登ってください。

それからしばらくして20mチムニーを、ロワーダウンにて下る。昨年事故があったところなので慎重に下る。

赤岩・烏帽子岩とも大岩峰だが、登山道は崖の中腹を迂回するようについている。

鎖が張り巡らされているので、それに中間支点をセットしながらロープをつないで同時行動。

窓岩を越え、三方境にてクライミング装備を解除。

そこからは長い緩やかな下りが、旧国民宿舎まで続く。

●総括
このルートはクライミング技術のない方でも、ガイドや経験豊富なリーダーと一緒であれば十分楽しめます。ただしヘルメットやソールの摩擦に優れた「アプローチシューズ」は必携品!! ハイキングシューズや登山靴で行くと滑りやすいです。アプローチシューズが絶対おすすめ。

20mチムニーの通過は、我々はロワーダウン技術を使いました。ロープを持っていくならここで迷わず懸垂下降することをお勧めします。垂直の鎖場で昨年に重大事故が起きています。くれぐれもご慎重に。

チムニーの鎖場の後は、ただひたすら水平な道をくさりを持ちながらトラバースが続きます。ここでは10m~20mほどロープの間隔をあけ、時々カラビナやクイックドローを鎖にセットして、そこに中間支点をかけながら進みました。ただロープをつないで中間支点をセットしないで行動するのは危ないので避けましょう。必ず2~3コ個の中間支点をセットすることが望ましいです。

●持ち物

50mロープ1本、クイックドロー5本、ハーネス、ヘルメット、カラビナ、ビバーク用具、救急キットなど。
※20mチムニーのことを考えれば、40mロープが1本あれば問題ない。

●登山口
旧国民宿舎に無料駐車場とトイレあり。車上荒らしにご注意を!!

2021年 1月・2月・3月のクライミング講習会・公募ガイド スケジュール 【2021年2月1日更新】

今冬はしっかり冷え込む長期予報が出ています。アイスクライミングや雪山登山を目いっぱい楽しむチャンスが訪れそうです! 1月~3月は、クライミング講習会・アイスクライミング講習会・マルチピッチガイド・雪山登山ガイドの企画をご用意しました。

 

NEW‼ サバイバルキャンプ ①緊急ビバーク体験講習会

出典:yamareco

 

もし下山が遅れて暗くなってしまったら…もし山で仲間が怪我をして動けなくなってしまったら…ツェルトやエマージェンシーシートは持っているけれど使ったことはない…
万が一の時にも心にゆとりを持って一夜を明かせるように、普段の日帰り装備と現地にあるものを利用して、アクセスのよいフィールドで、一夜を明かしてみましょう。ツェルトの様々な使い方、持っているもので快適に過ごす方法、火をおこし、飲み水を確保する方法などをレクチャーします。

●日程
 2月13日(土)~14日(日) 〔締切:2月9日(火)〕 【募集終了】
 3月6日(土)~7日(日) 〔締切:3月1日(月)〕 【募集終了】

●場所 東京都奥多摩町
●対象となる方:日帰り登山をする方から泊まりで登山をする方まで
●受講料 ¥25,000
●諸経費
・ガイド経費 ¥1,000
・保険料:¥250(ハイキング保険や山岳保険に加入済の方は除外)
・お客様ご自身の集合場所までの交通費
・食費 ¥1,500
●定員 4名
●最少催行人数 2名
●集合解散 JR青梅線 奥多摩駅

◆カーネルロック(青梅市)クライミング講習会

都内からのアクセスも便利な青梅市日向和田の、ポカポカエリアで岩登り!! 小規模ながら内容の濃いルートがあります。5.9のルートはホールドが持ちやすく、入門の方にもチャレンジしがいのあるルートです。

●日程
1月28日(木) 〔締切:1月25日〕 【募集終了】
2月12日(金) 〔締切:2月9日〕  【募集終了】
3月18日(木) 〔締切:3月15日〕  【募集終了】

●対象となる方:初めての方からご参加いただけます。

●受講料:¥10,000

●諸経費
・保険料:¥1,000(岩登りがカバーされている保険に加入されている方は除外)
・お客様ご自身の現地までの交通費
・岩場の入場料:¥500(現地でポストにご入金ください)
・レンタル品(ヘルメット・ハーネス・専用シューズ)各¥500

●定員:4名

●最少催行人数:1名

●集合解散:JR青梅線 福生駅 または 現地「Rose Town」駐車場

◆湯河原幕岩クライミング講習会

冬とは思えないポカポカの岩場。ルートが多数あり、入門者から中級者まで楽しめるエリアです。

●日程
1月15日(金) 〔締切:1月12日〕 【募集終了】
1月27日(水) 〔締切:1月24日〕 【募集終了】 ➡追加日程
2月2日(火) 〔締切:1月30日〕 【募集終了】
2月18日(木) 〔締切:2月15日〕 【募集終了】
3月25日(木) 〔締切:3月22日〕 【募集終了】

●対象となる方:入門者の方以上

●受講料:¥12,000

●諸経費
・ガイド経費:¥4,000
・保険料:¥1,000(岩登りがカバーされている保険に加入されている方は除外)
・お客様ご自身の現地までの交通費
・レンタル品(ヘルメット・ハーネス・専用シューズ)各¥500
・2月の梅まつり期間中は、入場料を各自現地でお支払いください。

●定員:各日程 4名

●最少催行人数:1名

●集合解散:JR東海道線 湯河原駅 または幕山公園管理棟前

 

◆雪山登山入門 谷川岳天神尾根

 

●日程 2月24日(水) 〔締切:2月10日〕 【募集終了】

●対象となる方:雪山に登ってみたい方

●ガイド料 ¥20,000

●諸経費
・ガイド経費 ¥8,000
・保険料:¥1,000(岩登りがカバーされている保険に加入されている方は除外)
・お客様ご自身の現地までの交通費およびロープウェイ往復運賃
・レンタル品(ヘルメット・ハーネス)各¥500  アイゼン・ピッケル 各¥1,000

●定員:6名

●最少催行人数:2名

●集合解散:JR高崎線水上駅 または 谷川岳ロープウェイ券売所前

※緊急事態宣言が延長される場合、谷川岳ロープウェイの運休も延長となる可能性があります。その際は当イベントは中止となります。その点をあらかじめご了承ください。

◆雪山バリエーションルート 谷川岳東尾根

 

●日程 2月25日(木) 〔締切:2月10日〕 【募集終了】

●対象となる方:雪山登山経験のある方(アイゼン・ピッケルを使用した登山経験)

●ガイド料 ¥55,000

●諸経費
・ガイド経費 ¥8,000
・保険料:¥1,000(岩登りがカバーされている保険に加入されている方は除外)
・お客様ご自身の現地までの交通費およびロープウェイ往復運賃

●定員:2名

●最少催行人数:1名

●集合解散:JR高崎線水上駅 または 谷川岳ロープウェイ券売所前

◆雪山バリエーションルート入門 八ヶ岳阿弥陀岳北稜

八ヶ岳で一番易しいバリエーションルートです。岩の部分もありますが、短くとても易しいです。ほとんどが雪稜で、難しさよりも高度感を楽しみながら登れるルートです。

 

●日程 3月11日(木)~12日(金) 〔締切:2月18日〕 【募集終了】

●対象となる方:雪山登山経験のある方(アイゼン・ピッケルを使用した登山経験)

●ガイド料 ¥50,000

●諸経費
・ガイド経費 ¥11,000
・保険料:¥1,000(岩登りがカバーされている保険に加入されている方は除外)
・お客様ご自身の現地までの交通費・山小屋宿泊費

●定員:2名

●最少催行人数:1名

●集合解散:JR中央本線茅野駅 または 八ヶ岳山荘前

◆雪山登山 西穂高岳

●日程 3月30日(火)~31日(水) 〔締切:3月1日〕 【募集終了】

●対象となる方:雪山登山経験のある方(アイゼン・ピッケルを使用した登山経験)

●ガイド料 ¥65,000

●諸経費
・ガイド経費 ¥15,000
・保険料:¥1,000(岩登りがカバーされている保険に加入されている方は除外)
・お客様ご自身の現地までの交通費およびロープウェイ往復運賃、山小屋宿泊費

●定員:2名

●最少催行人数:1名

●集合解散:JR中央本線松本駅 または 新穂高ロープウェイ乗り場前

◆アイスクライミング入門講習会 富士見パノラマリゾートサミットフォール

ロープウェイ降り場目の前にある、人工アイスクライミングゲレンデにて、シーズンはじめのアイス練習。

●日程 1月9日(土) 〔締切:1月6日〕【募集終了】

●対象となる方:アイスクライミング初体験の方、初心者の方

●受講料:¥16,000

●諸経費
・ガイド経費:¥6,000
・保険料:¥1,000(岩登りがカバーされている保険に加入されている方は除外)
・お客様ご自身の現地までの交通費及びロープウェイ往復料金、施設利用料金
・レンタル品(ヘルメット・ハーネス)各¥500  アイスアックス・アイゼンについてはこちらのリンクをご覧ください。
富士見パノラマサミットフォール

●定員:4名

●最少催行人数:2名

●集合解散:JR中央本線 小淵沢駅 または 富士見パノラマリゾートロープウェイ乗り場前

◆アイスクライミング講習会 群馬県水上町シークレットエリア

車から徒歩5分の好アプローチ!ルートはバラエティーに富み、充実した練習が可能です。

●日程 2月4日(木)~5日(金) 〔締切:2月1日〕  【募集終了】

●対象となる方:アイスクライミング初体験の方、初心者の方

●受講料:¥30,000

●諸経費
・ガイド経費:¥10,000
・保険料:¥1,000(岩登りがカバーされている保険に加入されている方は除外)
・お客様ご自身の現地までの交通費及び宿泊代(水上町の宿:目安➤1泊2食付き¥10,000)
・レンタル品(ヘルメット・ハーネス)各¥500  アイスアックス・アイゼン 各¥1,000

●定員:4名

●最少催行人数:2名

●集合解散:JR上越新幹線 上毛高原駅

 

2020年10月9日 立山龍王岳東尾根 ガイドレポート

2020年10月7日~9日まで、立山に入山していました。

入山日は青空が見えていましたが、室堂山荘にチェックイン後、天気は次第に悪くなっていきました。

翌8日は朝からずーっと雨。寝ても起きても雨。

そして夕方になってようやくこの景色です!↓

SCW天気予報で確認したところ、9日は間違いなく天気がよくなりそう。

そして9日の朝。天気は高曇りで風は微風。ようやく機会が訪れました。

7時に室堂山荘を出発し、一の越へ向かいます。

一の越から東一の越へ向かう登山道を下りました。

そこから見えたのは龍王岳東尾根の全貌。

登山道途中の標高2,640m付近にて、東尾根末端へ向かうはっきりした踏み跡へ入ります。そこからカール底へ降りていきます。

一番平らな池のほとりで登攀装備を身に着けました。足回りはお客様も私もアプローチシューズ。

準備ができたらまずは尾根末端のガレ場を上がっていきます。

岩壁基部まできたらロープを結びあい、登攀開始です。この時の時刻8:50。

3峰付近を登攀中

ルート中に困難な場所はほとんどなく易しいルートですが、高度感や北アルプスの懐でクライミングしている感じがとても気持ち良いです。

ルート中の核心部

核心部には4通りほど登り方がありますが、私たちは写真のクラックのある壁を左から迂回するルートをとりました。(脆いので要注意)

そして主峰の下を、湧き上がる高揚感とともに登り、取付きよりおよそ2時間で頂上に立ちました。

登攀途中に振り替えると、大きくて綺麗な滝雲がかかっていました。

まだ時間にゆとりがあったので、浄土山を経由して室堂山荘へ戻りました。

暑くもなく寒くもなく、ちょうどよい天気の中で登攀ができ、とても素敵な日になりました。

 

★使用ギアとアドバイス
●今回使用のギア シングルロープ1本 8.6㎜×50m

 

●アドバイス
岩角を積極的に使用できる環境のため、今回のガイド登山ではカラビナもスリングもカムも使用しませんでした。
岩角ビレイを使わずに登るなら、下記のような装備があると助かります。
・ロープ40~50m
・スリング 120㎝×2、180㎝×2
・カム #0.5~3
手足を使ってクライミングをしますが、クライミングシューズは必ずしも必要ではありません。グリップ力に優れたアプローチシューズがあれば、それだけで登り切ることも可能です。念のためハーネスにクライミングシューズをぶら下げておくとよいかもしれません。

・コンティニュアスで登っている記録をよく見ますが、コンティニュアスで登る場合は、必ず強固な中間支点をセットするよう心掛けることが大切です。中間支点なしでロープをつけていると、万が一1人が落ちれば、つられてパートナーまで道連れになってしまいます。

浮石が割と至る所にあるので、後続の人に落とさないようにご注意を。
・簡単なルートですが、高度2,800m直下を登る本チャンルートです。気象をよく鑑みて登る必要があります。

 

2020年 谷川岳 一ノ倉沢テールリッジのルート整備

2020年10月3~4日にかけて、所属のAGS-J(日本アルパインガイド協会)のメンバーで、一ノ倉沢の出合からテールリッジにかけてのルート整備を行いました。

今回の整備で、出合からのアプローチは沢通しに行けるようになりました。

出だし。

水量がとても少なかったです。

そして色んなボルダーを発見。名付けて「一ノ倉ボルダーエリア」

これは従来の道➡従来の道をいかず、ヒョングリの滝を登れるようフィックスロープをセットしました。
本日の一ノ倉沢上部。もやもやしている。

チョックストーンの箇所 ここの足場はものすごくヌルヌルして滑るのでご注意!!

大きなスラブ滝にもロープセット。

テールリッジにもある限りのロープを投入してフィックス。

中央稜も途中まで登りました。

3ピッチ終了点まで登り、そのビレイポイントを、新しいハンガーボルトにて工作。

ご協力いただいた皆様、ありがとうございました!

 

※この度フィックスロープを新規設置しました。しかしこれらは安全を100%保証するものではありません。落石などでボルトやロープ、スリングが破損してしまうこともあり得ます。心配なときは迷わずご自身のロープで確保しあって通過してください。よろしくお願いします。

太刀岡山左岩稜 ガイドレポート

2020年9月29日(火)
1名のお客様を、左岩稜へガイドしてきました。
クラックから始まる1ピッチ目。出だしは少し傾斜の強いフェイス登り。
そして大きなテラスからいよいよ綺麗なハンドクラックの始まりです。

カムサイズは#2~4。ほぼ直上するクラックでクセはないのですが、朝一での5.9クラックは身体が柔らかくなっていないので、少々緊張気味。

クラックの上にはこれまた広いテラスがあり、ステンレスボルトが2本打ってあります。

そして2ピッチ目は凹角の奥にフィンガークラックが見えます。ビレイポイントからは隠れて見えないのですが、フィンガークラックのすぐ左には半身が入るワイドクラックが縦に走っています。これとフィンガークラックを併用しながら登っていきます。

3ピッチ目は短いハンドクラックから石門のようなワイドクラックへ。
クラック初めての方にはここが一番辛いのではないでしょうか。

私のお客様は5.10cを登れる実力がありますが、クラックは本日が初めて。なので私は目の前のワイドクラックを直上せず、ワイドクラックの中をずりずりと通過して壁に行き当たったところでピッチを切りました。お尻がスタックしてしばらくもがきましたけど笑。

そして3ピッチ目の後半はバック&フットやハンドジャミングなどのコーディネイションを駆使してこれまたボルトが2本打ってあるビレイポイントへ。

4ピッチ目はとても易しいピッチです。少しスラブを登った後、10mほどの土歩き。

5ピッチ目、いよいよ高度感と露出感が顕になってきました。ところどころに残置ボルトや残置ピトンが残っています。またカムが使える所も散見されました。

5ピッチ目の終了点は残置ピトンとリングボルトのあるところでピッチを切りました。この10m上にはステンレスハンガーボルトがありますが、ロープの流れを考慮して手前でピッチを切ることにしました。

6ピッチ目は最高にスリルのあるナイフエッジを行きます。露出感はすごいですが、手足ともにホールドがしっかりしているので問題なし。

7ピッチ目もとても気持ちの良いナイフエッジ登り。

8ピッチ目はほぼ歩きで、最後のハサミ岩の間に到着します。ここにはいにしえの祠が祀ってありました。

9ピッチ目、左側の岩塔のスラブを登ります。短いですがホールド・スタンスは非常に細かくやや難しいです。

そしてピッチの最後はハサミ岩の頂上に立ちます。眼下には芦沢の集落が見下ろせて、とても心地よい時間です。

終了点からは15mの懸垂下降で、登山道の通る広場へ降り立ちました。

そこですべての装備を外して、登山道を下ります。クライマーの足なら20分で駐車場へ到着です。

晴れマークの天気予報でしたが終日曇りで、クライミングにはちょうど良い気温でした。長袖シャツでちょうどよい気温。

この日は平日でしたが我々を含めて3グループがこのルートを登っていました。

あと3週間ほどもすれば、紅葉を見下ろしながらの素敵なクライミングができるでしょう。

★使用ギア
キャメロット♯0.3~4 1セット
クイックドロー5本
スリング 60㎝×2、120㎝×2、180㎝×1、240㎝×1
ロープ シングル8.6㎜×50m
カラビナ多数